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- ALL (12)
- SPORTS (1)
- NAKED (3)
- SCOOTER (1)
- DUAL PURPOSE (4)
- TOURING SPORTS (1)
- CRUISER (2)
- text: KEISUKE KAWANISHI
- photo: DAIJIRO KORI
- (MOTO NAVI2008年6月号掲載)
インターネットの出現は世の中を変えた。家に居ながらにして、世界中のあらゆる情報が入手でき、あらゆる人とコミュニケーションが取れる。もはやわざわざ「出かける」必要はなくなったのだ。じっさい若者は家にいるのがいちばん快適で、遠出なんてしなくなってる。そんなバーチャルな時代にあって、オートバイに乗るというのは相当リアルな行為だ。風を受け、寒さに震え、暑さにへばり、転んだらケガする。ほとんどM体質としか思えない人の趣味である。ライダーがM体質であることを証明する事実のひとつは、頑なに「オートマチック」を受け入れないことだ。
たとえば守旧派ライダーにとって、スクーターに乗るなんてのは堕落にほかならない。ギア付きでなけりゃバイクに非ず、というのがバイク乗りの気概なのだ。これまでオートマチックが二輪のメインストリームにならなかったのは技術的な問題じゃない。「ラクをする」というのがライダーのメンタリティに受け入れられなかったからなのである。
“自動化”とは、大きく言うなら人類にとっての命題である。ラクをしようと考えることから文明は生まれる。ゆえにライダーが「オートマ」を拒むのであれば、オートバイはごく限られた(M体質な)人のためのマニアックで古典的な乗り物として細々と生き残っていくしかない。
だが、僕はこのDN-01が、オートバイの世界に「文明開化」をもたらすきっかけになるんじゃないかと思っている。すくなくともその糸口にはなると。
バーチャルを愛する若者たちが、ビッグスクーターにはそれなりの興味を示すのは、そこにギア付きバイクほどリアルな厳しさがないからだ。スクーターは「ラクカッコいい」のである。DN-01はそのラクカッコいい価値観を、モーターサイクルの世界に持ち込もうとしている。
オートマチックはもちろんラクだ。フットブレーキだけで止まれる前後連動ブレーキも慣れるとラク。足着きは両足べったりでラクちん。手を伸ばしたところにハンドルがあるライディングポジションも楽々。DN-01に乗っているともっとラクをしたくなる。でもそれでいい。
カーナビは絶対欲しい。できればラジオやオーディオも。ウインカーはオートキャンセルがいいし、ミラーを電動折りたたみ式にしたらさぞ便利だろう。要はオートバイの「クルマ化」なのかもしれないが、とはいえ二輪は二輪。決してその愉しさはなくならないのだから、いっそ徹底的にクルマの快適装備を取り入れるというのもありだと思う。
運転がラクになれば、自ずから気持ちに余裕が生まれる。ウェアにちょっと気を使おうかな、なんて気になるかもしれないし、後ろに誰かを乗せたくなったりもするだろう。オートマチック・モーターサイクルの出現はバイクの愉しみ方そのものを変えるかもしれない。
「ラクカッコいい」が二輪市場を席巻する日は、そう遠くないと僕は思う。きっとDN-01はそのマイルストーンとなるだろう。その前に小物入れスペースは早急につくって欲しいけど。
輸出モデルのドゥービルに積まれる680㏄水冷Vツインをベースにホンダ独自の油圧式無段変速機構HFT(Human-Friendly Transmission)を組み合わせる。駆動はシャフトドライブ。ATは手元のスイッチでDモード、Sモード、6速マニュアルモードの3つのモードが切り替え可能。ニュートラルモードがあり空吹かしできるのもスクーターとは違う「オートバイらしさ」を感じさせる。ホイールは前後17インチ。ブレーキは前後連動コンバインドブレーキ+ABSを装備。690mmの低シート高とあいまって、初心者やリターンライダーでもイージーライドが楽しめる(はず)。GPSナビゲーションやETC、グリップヒーターなどオプション装備が豊富なのもDN-01の特徴だ。
| HONDA DN-01 | |
|---|---|
| サイズ全長 | 全長2320mm×全幅835mm×全高1129mm |
| ホイールベース | 1610mm |
| シート高サイズ | 690mm |
| タイヤサイズ | 前130/70ZR17、後190/50ZR17 |
| タンク容量 | 15ℓ |
| 乾燥重量 | 269kg |
| エンジン | 680cc水冷4ストロークⅤ型2気筒SOHC4バルブ |
| 最高出力 | 61ps/7500rpm |
| 最大トルク | 6.5kgm/6000rpm |
| 価格 | ¥1,239,000 |
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見た目から想像するより、走りはずっとスポーティ。低回転で粘るⅤツインは、ビッグスクーターのようにアクセルオン/オフでとトルクが途切れないので扱いやすい。そして結構速い! ただしバンク角はそれなり。



