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Racing Boys チャリティオークション 

4月23日、東京・調布の味の素スタジアムで「Racing Boys チャリティオークション」が開かれた。
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東日本大震災の被災者支援のチャリティ活動は、モータースポーツ界にも広がっている。「Racing Boys チャリティオークション」もそうした動きのひとつで、レーシングフォトグラファーの原 富治雄さんを代表に、モータースポーツジャーナリストの今宮純さん、二輪モータースポーツジャーナリストの遠藤 智さんが発起人となって企画された。主旨は二輪、四輪の垣根を越えた国内外のモータースポーツアスリートからの提供品を中心としたオークションを行ない、その収益を義援金とするというものである。

発起人の呼び掛けに応え、自ら提供品を抱えて来場したゲストは、そうそうたる顔ぶれだった。四輪界からは、元祖「日本一速い男」こと星野一義御大をはじめ、1960~70年代のトヨタワークスのエースだった鮒子田 寛さんと高橋晴邦さん、中嶋悟さんの次男で、今季はフォーミュラニッポンに参戦する中嶋大祐さん。二輪界からはMOTO NAVIでもすっかりおなじみの辻本聡さん、青木宣篤さん、中野真矢さん、現役のMoto 2ライダーである高橋裕紀さんに加えて、80年代バイクブームの生んだ最大のヒーローである平忠彦さんが静岡から駆けつけた。
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雨風の強いあいにくの天候にもかかわらず、熱意と善意にあふれるモータースポーツファンが集まった会場をひときわ盛り上げたのは辻本聡さん。二輪部門のオークションの進行を任された彼は、天性のトークで来場者の笑いを誘いながら、見事に場を仕切っていく。

ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティ、およびブリヂストンの提供によるMoto GPライダーのサイン入りオフィシャルグッズのほか、高橋選手提供のレーシングスーツとブーツ、青木さん提供の2009年鈴鹿8耐優勝時のブーツ、同じく青木さんがもらってきてくれたバレンティーノ・ロッシのサイン入りの使用済みバンクセンサーなどの貴重なアイテムも続々と落札されていったが、個人的にはこの日の最大の目玉は平さんの提供品だった。
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平さんといえば、速さと端正なルックスを兼ね備えたスターだったにもかかわらず、人柄はあくまで温厚で控えめ。朴訥な福島弁もまたファンに愛される理由のひとつだったが、聞けば出身は南相馬市で、実家のご家族は原発による避難生活を余儀なくされているという。そうした状況にあるにもかかわらず、このイベントに駆け付け、最後の1着という伝説の“TECH21”のレーシングスーツと新品のレプリカヘルメットを提供してくれた。そして落札者をはじめ来場者やスタッフに深々と頭を下げ、礼を述べる彼の姿に深い感銘を受けたのだった。
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そんな平さんをはじめとする集まった人々の善意によって、たった3時間のオークションで締めて231万5975円もの金額が集まり、全額が日本赤十字に届けられた。「今日はこれで終わりだが、我々はスタートを切ったばかり。遥か先であろうゴールを目指して、今後も活動を継続していく」というスタッフの決意表明を残して、この日のオークションは幕を下ろした。
(沼田 亨)

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